「いちいち命令しないで。そんなところがイヤなのよ」
そう言って振りほどこうとした。
その瞬間、旦那が足を滑らせた。
「ちょ…」
抵抗する間もなく、あたしは旦那に引きずられる形で倒れた。
顔が水に浸かる。
口の中に水が入ってきた。
焦ったせいで、それを飲み込んだ。
手足をばたつかせ、何とか起き上がった。
盛大に咳き込み、飲んだ水を吐く。
「ちょ、ちょっと、何すんのよ!」
息も絶え絶えに、あたしは言った。
「すまん。だけど、君が…」
「言い訳は聞きたくない!」
そう言って、あたしは立ち上がった。
と、あたしたちを、ライトが照らした。
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