一瞬心臓が止まるかと思いましたが、シゲジでした。
「お前…行くんか?」
弱々しい声でそんなことを聞きます。
「しゃあないやんけ。このまま放り出していくワケにいかんやろ」
「…ほなら俺も行くわ」
最初の頃のハイテンションが嘘のような様子でした。
俺が先頭で女の後を追いました。女はどんどん山道を先に進んでいきます。
途中で気が付きました。この道は夏に通った覚えがあります。
若い男が山に迷い込んで、消防団で捜索した時でした。
確かこの先には大きな池があったはずです…
女は池に何の用事があるのか?
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