女は車から降りると、細い人が一人やっと通れるような
山道の入口に向かいました。
あたりは月明かりで少し明るいのですが、木立の中は真っ暗です。
女の格好は、ワンピースにパンプスだったかハイヒールだったか、
とにかく山歩きをする格好ではありませんでした。
「おい!どこ行くんや!そっちには何もないぞ!」
俺が叫ぶと、女は振り向きました。うっすら笑っています。
「早くおいでやぁ、もうちょっとやから」
女の後を追いかけようとして、誰かに肩を掴まれました。
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