ユリがあたしに嫉妬?
「旦那さんは、将来的に国立大学の教授間違いなしって言われてるだろ?」
「サトシ」
「それに引き換え、こいつは医者の彼氏にフラれ、会社社長にもフラれ、つい最近なんか芸能じ…」
「サトシ、いい加減にしなさいよ!」
ユリの、ドスの利いた声が辺りに響いた。
「はい、黙ります」
サトシが自分の口を両手で押さえた。
「ま、別にそんなことバレてもいいんだけど、あたしが嫉妬だけでそんなことしたと思わないで」
「え、あ…」
あたしはとにかく混乱して、言葉が発せられなくなっていた。
「さっきも言ったけど、あんたを懲らしめるためよ」
「懲らしめるって…」
「あたしはあんたに対して、十年来の不満があったの。何度も忠告したのに、一向に欠点を直そうとしないところ」
「そんな…」
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